予期不安を減らすには

おはようございます。

そらのいろ鍼灸院の正木です。

当院では、不眠症や自律神経失調症などの症状でお悩みの方へ、鍼灸施術を行なっています。

今日は、「予期不安を減らすには」というテーマでお話したいと思います。

 

パニック発作よりも手強い予期不安

当院にいらっしゃる方で、パニック発作でお悩みの方がいます。

電車や人の多い場所が苦手だったり、ちょっと外出するだけで不安で、動悸がして動けなくなってしまう方など様々です。

鍼灸をしたり、漢方や薬を飲んだりカウンセリングを受けるなど積極的に治療をする事で、少しずつ改善をしていく中が、どうしても壁となってくるものがあります。

 

それが、予期不安です。

 

体調に影響がないくらいまで症状は回復しているにも関わらず、「また人前で倒れたらどうしよう」「動悸が出たらどうしよう」という思考が頭から離れず、中々1人で思うように外出をするまでに至らないケースがあります。

もしかしたら、予期不安で悩まれている方の割合の方が多いかもしれません。

 

予期不安は、自分を信じられなくなる事から始まる?

パニック発作で悩まれている方の中には、この症状さえなければ他の方とほぼ同じように生活出来るという方ばかりです。

何年も苦しまれている方もいらっしゃいますが、そのような方でも基本的には症状が出る前まではとても健康的に過ごされていた方ばかりです。

 

「昔は、自分の健康に全く気にした事なかった」

「以前は、健康に不安なんて全然なかった」

「学生時代は、クラスで一番元気で、好きな時にどこでも行けていた。」

 

というお話をよく伺います。

このような方がなぜこういった症状に悩まれているかというと、

 

自分の体(健康)に対して、自信を失ってしまったから

 

なのではと思います。

パニック発作が出るようになるきっかけは人それぞれで、

 

  • 実際にパニック発作を起こしている人を見た
  • 友人が動悸や呼吸が苦しくて困っているという話を聞いた
  • 命の危険を感じるような、とても怖い思いをした体験をした

 

などがあります。

友人・知人が病気になった話を聞いたり、自分自身が命の危険を感じるような経験をすると、「自分自身も、いつまでも健康ではいられないんだな…。」と自信が持てなくなってきますよね。

するとその後あたりから、外出すると動悸がしたり息苦しさが出てきたりしてしまいます。

 

もともと自分の健康に自信がある人にとって、パニック発作が出てそれが何度も続くと、

 

「なぜこんな何でもない事が出来なくなってしまったんだろう…。」

 

 

と精神的に大きなショックを受け、それが

 

「またあんな事になってしまったらどうしよう…。」

 

と予期不安に悩まされるようになっていきます。

パニック発作自体が問題なのではなく、自分自身への不安感・不信感が一番の問題だった場合

 

「気分が悪くなって命を落とすような事はない」

「動悸が一生止まらなくなるなんて事はない」

 

なんて言われても、一時的に「そうか…。」と思えても、不安感は改善しませんよね。

 

自分自身を信じてみよう

予期不安を減らす為には、まずは自分自身を信じるという行動が必要になっていきます。

その為の鍼灸や漢方だったり、服薬があります。

暴露療法といった認知行動療法もとても大切ですが、まずは不安感を軽減させてからでないと一歩目を踏み出しづらいと思いますので、最初は専門家に頼ってみても良いのかなと思います。

まずは不安を軽減させて外に出られる状態にならないと、1人でいきなり頑張のは怖いですものね。

是非、1人で考え込まずに色々なところから情報を得て、専門家の力を借りてもらえたらと思います。

お薬やカウンセリングなどを通して自信を取り戻す事が少しでもできれば、認知行動療法のハードルも下がっていくと思います。

 

動悸を抑えるツボ

もし、外に出て動悸に襲われたら、そんな時に使ってもらいたいツボがあります。

内関(ないかん)という名前のツボで、手首中央にある2本の筋の間で、手首から指3本(人差し指〜薬指)分肘側に取ります。

外に出て、もし心臓の音が気になり始めたら、立ち止まって、逆の手の指でこのツボを押しながら、ゆっくりと深呼吸をしてみてください。

内関には、

  • 動悸を抑える
  • 呼吸を楽にさせる
  • 胸の閉塞感を取る
  • 胃のむかつきを抑える

といった効果があります。

乗り物酔いなどにも効果がありますので、外で辛くなったら是非使ってください。

まとめ

如何でしたでしょうか?

予期不安でお悩みの方には、症状が出たら怖いという気持ちと一緒に、「昔は何も考えずに出来てた事が出来なくなってしまったのか…。」といった自分を信じられなくなっている気持ちがあると思います。

予期不安を乗り越えるには、自分自身の健康を信じなおす所から始まります。

お薬や鍼灸、カウンセリング、生活習慣の改善などを取り入れながら、一歩一歩進んでいけたらと思います。

応援してます。

 

 

 

 

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