気晴らしのメリットとデメリット

こんばんは。

そらのいろ鍼灸院の正木です。

最近、当院にお越しいただいている方から教えてもらった『Dual-N-Back Training』というゲームにハマっています。

集中力とIQが上がるという話ですので、気になった方は是非一度お試しください^^

今日は、「気晴らしのメリットとデメリット」というテーマでお話したいと思います。

 

気晴らしをオススメする時としない時

当院にいらっしゃる方の中には、毎日毎日眠れなかったり診断名がつかないような辛い体調不良でお悩みの方が多くいらっしゃいます。

薬を飲んでも中々よくならなかったり、薬の影響で体調が悪くなったりと、八方塞がりの状況で日々の生活を過ごされている方がいらっしゃいます。

その一方で、辛さを訴えながらも、程よく気晴らしを出来ている方もいらっしゃいます。

気になったのが、「気晴らしが必要なので。」と言いながら、実はしょっちゅう気晴らしをしている人の存在です。

薬を飲んでいるにも関わらず、「気晴らしが必要なので。」と友人とお酒を飲みに行ったり、仕事には行けないけど自分がやりたい事は生活リズムを乱してでも寝る間を惜しんでされています。

確かに気晴らしをするのはとても大切ですし、辛い症状から気を紛らわす事は悪い事ではありません。

 

でも、そういう方の気晴らしって、少し意味合いが異なるような気がしています。

気晴らしの必要な方とは、

毎日毎日、自分の辛い症状と向き合いながら、何とか社会生活を送る日々に戻ろうと努力をされている方で、

自分の内面と向き合ったり、

運動をしたり、

瞑想をしたり、

規則正しい生活をしたりしながら、それでも中々体調が思うように改善されなくて、それが原因で自分を責めてしまっている方に、「頑張るのは大事だけど、根を詰めるのは良くない。少し休んだ方が良いよ。」という意味合いで、取るものだと思います。

そういう方の性格上、気晴らしが出来なかったり気晴らしが苦手で、「気晴らし」の意味やリラックスする感じが分からない方もいらっしゃいます。

 

「体調が悪い」、「眠れていないから」と、仕事をせずに家族の世話になっている割に、自分のやりたい事はやり、それを注意されると「私は普段辛い思いをたくさんしているのに、気晴らしする事も許されないの?」と開き直って使う「気晴らし」の意味とは、だいぶ違いますよね。

不眠症や自律神経の乱れでお悩みの場合、ご本人が辛いのはもちろんですが、ご家族も一緒に辛い思いをして、闘っている事も多いです。

この場合の気晴らしは、ご本人やご家族にとっても、デメリットに働いている可能性があります。

気晴らしのメリットとデメリット

気晴らしがメリットとして働くのは、

自分の内面と向き合ったり、

運動をしたり、

瞑想をしたり、

規則正しい生活をしたり、

毎日毎日、自分の辛い症状と向き合って努力をされている方(性格上、気晴らしが出来なかったり気晴らしが苦手な方)の場合に限ります。

そういう方にとっては、気晴らしとはあくまで一時的なものですよね。

毎日努力されているあなたが、たまに取る気晴らしは、心身をリフレッシュさせると言う意味でとても大切です。

毎日自分と向き合っていてもうまくいかない時、一歩引いて自分を俯瞰してみる事で新しい気づきが生まれてきたりします。

あなたは気晴らしが苦手かもしれませんが、本当に疲れた時には気晴らしが必要だという事を、心のどこかに留めておいてください。

 

逆に、気晴らしを取る事でデメリットになってしまう場合があります。

辛い辛いと言いながら、気晴らしはしっかり出来ている方(というか気晴らしばかりしている方)の場合です。

もしあなたが、自分のしたい事しかしていない(毎日のように気晴らしをしている)のだとしたら、その気晴らしは自分自身と向き合うチャンスを奪っているという弊害を生んでいるかもしれません。

気晴らしのデメリットとは正にこれで、自分に向き合う事から避ける事が出来てしまうのです。

 

気晴らしがメリットかデメリットかを見分ける方法

その気晴らしが、自分自身にとってメリットとなっているかデメリットとなっているかを確認する方法があります。

それは、

 

自分の体調が(心身共に)良くなっているかどうか?

 

です。

過去を振り返ってみて、もしあなたの体調が何年も辛いままだったり、仕事も行けていなかったり、薬を減らせていなかったり、ずっと憂鬱な気分が抜けなかったり、自分の体調不良を人のせいにしていたりしているのであれば、あなたの生活スタイルに何かしらの改善すべき点がありそうです。

気晴らしも、趣味に打ち込む事も、好きな事に没頭する事も悪い事ではありません。

ただしそれは、あなたの体調が良い方向に向かっている場合に限ります。

あなたの体調が1日でも良くなり、社会復帰が出来て自立した生活を送れるようになる事を心から願っているご家族や友人がいます。

気晴らしという言葉でオブラートに包まずに、今一度ご自身と向き合って、どうすれば体調を少しでも良くする事が出来るかを考えて行動に移してもらえたらと思います。

 

あなたの体調が1日でも良くなるよう、願っております。

応援してます。

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