睡眠障害の方の特徴として、緊張が強く交感神経が過剰に働きっぱなしの方が多くいらっしゃいます。

​また、長期間お薬を服用する事で、神経が昂りやすくなったり反跳性不眠などの症状が出現する事があります。

当院では、睡眠障害や自律神経に効果のあるツボに鍼灸治療を行う事で、精神・筋肉両方の緊張を和らげ、交感神経の働きを抑えて、副交感神経の働きを強める事で症状を改善させていきます。

こういった自律神経の改善を、大きな副作用なく行えるのが鍼灸の良いところです。

 

西洋医学と違う点

ただし西洋医学のお薬と違って、東洋医学で身体の体質を根本的に変えていこうとすると、やはり時間はかかってしまいます。

人によってまちまちですが、最初の数回の施術で症状が大きく改善され、3ヶ月位で体調が整っていきます。

​季節の移り変わりや植物が育っていくのと同じように、私たち人間の身体の変化も、最初は目に見えないくらいとてもゆっくりです。

​焦らずゆっくり、ご自身の身体と向き合いながら鍼灸施術を受けていただきたいと思っております。

 

中医学から診た不眠症

中医学では、「肝」「心」「脾」「肺」「腎」のそれぞれの臓腑が情緒を司っており、(この場合の臓腑は、西洋医学でいう「肝臓」や「心臓」などの概念とは少し異なります。)特に「心」は全ての情緒を総括していると考えられています。

中医学から診た不眠症は、この「心」が何かの原因でバランスを崩す事で生じると考えられています。

当院では、その原因を見つけ、随伴症状と照らし合わせて治療方針を固めていきます。

を乱す原因は、大きく分けると「熱」と「虚」

がバランス崩す原因は、「熱」と「虚」に大別されます。

「熱」は体内に篭った熱の事を指します。この熱にも、熱の力自体が強いもの(実熱)と、身体を冷やす力が弱くなって相対的に生まれた熱(虚熱)の2種類があります。
ストレスや鬱々とした気持ちが積み重なると、体内で熱が生まれ、体調に悪影響を及ぼすと考えられています。

「虚」は、身体に必要なエネルギーや物質が不足している状態を指します。
肉体的・精神的な疲労が積み重なる事で身体の中のエネルギーである「気」「血」「精」が不足し、体調に悪影響を及ぼすと考えられています。
睡眠不足により更に疲労がたまり、更に眠れなくなり…と悪循環が生まれていきます。

 

「熱」と「虚」が生まれる原因

①ストレス

長引くストレスは、気の流れを滞らせます。
気はエネルギーなので、滞って詰まってしまうと、徐々に熱化します。
この状態が長く続くと、身体の中に熱が生まれる原因になります。

 

②貧血・気力不足

長引く疲労や思い悩み、飲食の不摂生、慢性的な出血などが続き、気・血が不足する事が原因となり起こります。
この状態は体力・精神力をすり減らされてしまうので、「虚」を生みます。

 

③暴飲暴食や乱れた食生活

脂っこいもの、甘いもの、味の濃いものなどの食べ過ぎやアルコールの飲み過ぎにより、胃腸機能が停滞してしまうと、余計な水分(痰)が生まれ、それが滞る事で身体に熱(痰熱)が生じる原因になります。

 

④身体の潤い(陰)不足

慢性疾患や過労により、身体の潤い(陰)が不足して起こります。
この状態も「虚」を生みますが、さらに進むと、「虚熱」と言う熱が生まれる原因になります。

 

⑤不安症や長引く悩み

​考えすぎや不安感が強い事が原因で起こります。
不安要素がある場合や心身疲労で悪化します。
これは「熱」「虚」どちらも生む原因になります。

 

不眠症の中医学診断(弁証)

痰熱(痰熱擾心)

眠りが浅く、夢を良くみる。めまいなどを伴う。横になるとお腹が張って眠れない。胸苦しい。胃脘部のつかえがある。
脂っこいもの、甘いもの、味の濃いものなどの食べ過ぎやアルコールの飲み過ぎにより、胃腸機能が停滞してしまうと、余計な水分(痰)が生まれ熱化(痰熱)してしまいます。
この痰熱が心に影響して精神的に不安定となり、不眠症状が現れます。

肝火(肝鬱化火)

中医学では、イライラや怒りなどのストレスは肝の機能を障害すると考えます。
肝には、気の巡りを良くする働きがありますが、ストレスなどでこの働きが弱まると、気の滞り(気滞)が生まれ、これが熱化(鬱熱)すると、精神的に不安定となり不眠の症状が現れます。
イライラして眠れず、激しいと夜を徹して眠れない。頭痛、目の充血、耳鳴り、怒りっぽくなる、口に苦味を感じる、脇の痛みなどを伴います。
ストレスが原因で起こる為、ストレスが溜まったり、春先に悪化する傾向があります。

心腎不交・陰虚火旺

通常、心は身体を温めて、腎は身体を冷やす働きを持っています。
この2つの臓がバランス良く体温を調整しているのですが、慢性的な疲労や生活習慣の乱れ、加齢や不摂生な性生活などにより、腎の機能が低下した事で心の火が強くなり過ぎたり、長引く思い悩みやストレスなどにより、心の火が強くなり過ぎて腎とのバランスが崩れてしまうと、精神的に不安定となってしまい、不眠の症状が現れます。

寝付きは悪くないが、途中で目が覚めて熟眠出来なかったり、火照りや寝汗を伴います。

心脾両虚(気血両虚)

長引く思い悩みや飲食の不摂生、慢性的な出血や病後の養生が悪いと、気血が消耗され精神的に不安定となり不眠の症状が現れます。

途中で目が覚めやすく、夢を多く見る。動悸、めまい、顔色が冴えない、胃腸の不調、身体も心も疲れやすい、頭にもやがかかったような状態となりうまく働かないなどの症状を伴います。
色々な事を過度に考え過ぎてしまったり、不安要素が多いなどの心労で悪化します。

 

中医学からみた3つのタイプの不眠症(動画)

 

 

 

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