不眠改善に役立つ食べ物とは?

sleep food

当院の患者さんからも、

「眠りの質を上げるには何を食べたら良いですか?」

という質問を良くいただきます。

食べ物で眠りの質を上げる事は出来るかという問いに対しては、自分としてもまだ疑問に思うところがあります。
眠りの質をあげるサプリメントやスーパーフードなんかも良く耳にはしますが、それを食べた場合とそうでない場合とでどれくらい差が出るのかはまだ良く分かっていません。

もしあなたが、食べ物で眠りの質を改善したいと思っているなら、

「何を食べるか?」

よりも

「何を食べないほうが良いか?」

に焦点を絞ったほうが良いかもしれません。

 

睡眠の大敵はカフェインと糖

 

この2つを夜に摂ると、「身体は疲れているのに妙にハイ」という状態になってしまいます。

カフェインは就寝6時間前までに摂ると、睡眠時間が1時間少なくなるというデータもありますので、出来ればお昼頃を最後に取るのを控えたほうがよさそうです。

糖分の特に白砂糖に関しては、眠りの質以外にも体に悪影響がある為、出来れば全く摂らずに過ごすのがベストです。
血糖値を乱高下させたり冷えの原因にもなる為、睡眠に悪影響を及ぼします。
睡眠以外にも、白砂糖を摂るとミネラルやビタミンを不足させたり身体を守る白血球の働きを弱める作用もある為、控えた方が良さそうです。

 

眠りの調整に関わる栄養素

 

睡眠を促す栄養素として、

・カルシウム(豆腐や納豆などの大豆製品、骨ごと食べられる小魚、ひじき・わかめ・のりなどの海草類、小松菜やちんげん菜などの緑黄野菜など)

・マグネシウム(ナッツ、種子類、葉物野菜、バナナ)

・ビタミンB(魚、豆類、鶏肉など)

があります。カルシウムと聞くと牛乳を思い浮かべますが、牛乳は逆にカルシウムを排出させてしまう効果が懸念されている為、牛乳以外でカルシウムを摂取するのがオススメです。

また、不安や焦りが出てしまい寝つきが悪い人には、海藻、卵白、かぼちゃの種、ひよこ豆がおすすめ。これらにはトリプトファンという物質が含まれていて、トリプトファンは心を鎮める神経伝達物質のセロトニンの元となるものです。

 

大切なのは一般論ではなくあなたの体の声

 

ただし、これらはただの一般論。「これを食べれば不眠が治る!」というものではありません。私たちは機械ではないので、「これをしたからこうなる」とは一概には言えないのです。そしてその効果も、すぐに分かるものばかりではありません。

チョコレートでもホットミルクでも、あなた自身の気分が落ち着いて眠りの質が本当に上がるのであれば、あなたにとっては良いものと言えます。

情報や一般論だけではなく、「自分にはこれが合う!」という食材を自分自身で見つける視点がとっても大切です。

 

例えば正木は、

・夕飯を野菜中心(生でも加熱でも)にして納豆を摂ると、朝の体の重だるさが減って、すっきり起きれる。

・脂っこいものや味の濃いものは基本的には寝つきを悪くする(なんとなく体が火照った感じがして目が冴える。)

・夕飯の時間は眠りには影響ない。

なんて事が分かってます。なんだこんな単純な事?って思いますよね^^;

一般的に良いと言われてる事でも避けた方が良いと言われている事でも、自分にとってはどうか?の視点で見る事が大切です。

質の良い睡眠には食べ物だけではなくて、何時間寝た方が良いかやその日の疲れ具合なんかも影響してきますが、いきなり色々やると何がどう影響したか分からなくなってしまいますので、まずは食べ物に絞って見つめてみてください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です