厄介なのは、ネガティブ思考に飲み込まれる事

うつ

あなたは、自分の事をネガティブだと思っていますか?それともポジティブだと思っていますか?

ネガティブとかポジティブとかって、単なる考え方の習慣なので、客観的に見たらいくらでも修正していく事が出来ます。

ここに、心理学でよく使われる「4つの認知的方略理論」という、あなたが過去の結果に対して未来をどう捉えているのかを図にしたものがあります。

認知的方略理論

それぞれ説明すると、

対処的悲観主義者(左上)…過去の結果がどれだけポジティブなものであっても、今後はどうなるかわからない!とネガティブに捉える人

一般的悲観主義者(左下)…過去の結果がネガティブなものだったので、今後もどうせネガティブな結果が待っているだろうと考える人

方略的楽観主義者(右上)…過去の結果がポジティブなものだったから、今後ももちろんポジティブな結果になるだろうと考える人

非現実的楽観主義者(右下)…過去の結果はネガティブだったけど、今後はポジティブになっていくだろうと考える人
簡単に言うと、
①ポジティブだった過去に対して未来をどう捉えているか。
②ネガティブだった過去に対して未来をどう捉えているか。
という事。
楽観主義者の2つは、正直言って心理面では何の問題もない状態です。どれだけ失敗しようが非現実的だろうが、未来をポジティブに捉えているのであれば、精神衛生上は問題ないと言えます。

一般的悲観主義者の場合というのは、客観的にみても自然と思える考え方。過去にうまくいかなった事なのだから、未来に対して悲観的になるのはごく自然の事。むしろうまくいくようにするにはどう対処していくかという動機付けになります。

 

少し気をつけなければいけない対処的悲観主義と言う考え方

 

過去にどれだけうまくいった事でも、「もしかしたら次は失敗するかもしれない。」「前回はたまたまだったかもしれない。」と常に試行錯誤している人たちの事です。

「想定したネガティブな未来に対して、ひたむきに努力を重ねて良い結果を出す」というと聞こえは良いですが、稀にこのネガティブ思考に囚われすぎて自分を見失うなんて事も出てきてしまいます。

そもそもそのネガティブな思考に根拠なんてないから、悪い発想がいくらでもボンボン出てきてしまうんですね。
常に不安で暗い未来しか想像出来ていないわけだから、悩みは尽きないし体も重だるくて常に疲れてるなんて症状も出てきます。

良く「完璧主義者」と呼ばれている人たちがそうです。
完璧主義というのは聞こえはいいですが、その他もろもろを切り捨てているだけなので、広い視野で見たら実は全然完璧じゃありません。
仕事を完璧にこなそうとするあまり、自分の体や家族や友人との時間をないがしろにしているだけなのです。

 

白か黒かはっきりさせる必要はない。

 

物事を白か黒かはっきりさせたい気持ちはとても良くわかりますが、大切なのはグレイの部分をどれだけ増やせるか。

そしてそのグレイを受け入れられる気持ちの容量をどれだけ増やせるか。という事です。

だれだって物事をきちんと決めたいと思っています。でも極端に決めすぎると、どこかで必ず歪みが生じてきてしまうので、「曖昧さ」や「適度さ」がとても大切になってきます。

「人事を尽くして天命を待つ」という言葉があるくらいですから、やれる事を全てやったなら、あとは気楽に結果を待つというのも大切。

努力しないのは論外だけど、自分を信じる事も大切。

ネガティブをネガティブのまま終わらせずに、たまには頑張った自分を褒めてあげないと、心も体も可哀想ですからね。

 

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