不安を薬で減らす時に大切な事
こんにちは。
そらのいろ鍼灸院の正木です。
当院では、不眠症や自律神経失調症でお悩みの方へ、鍼灸施術を行なっております。
今日は、「不安を薬で減らす時に大切な事」というテーマでお話ししたいと思います。
不安は薬で減らせる?
何週間も続く不安をなんとかしたいと思った時、最初の選択肢として薬を選ばれる方も多いと思います。
心療内科へ行き抗不安薬を飲み始めると、多くの場合、不安症状は軽減します。
ただし、薬で不安症状が完全になくなるかと言われると、そうとは限りません。
下の図のように、不安は減るけれど、大抵の場合は完全に0にはならず、2割くらいは残ります。
大切なのは、「この2割との付き合い方」です。
- 「これくらいなら全然大丈夫。上手く付き合っていく」
- 少し様子を見る
- 「まだ不安感が残っているから、これも薬で取って欲しい。」
色々な方がいらっしゃるかと思いますが、極度の不安症の方の場合、少しでも不安な気持ちが出てくるのが怖くて、これもなんとかして欲しいと思う方も多いのではないでしょうか。
医師に相談すると、別の薬を出してもらう事も出来ると思いますが、そんな時に1つだけ知っておいて欲しい事があります。
不安の答えを知っておく
それは、
「そもそも、なぜ不安になっているんだろう?」
という事。
あなたは、何かきっかけであって、不安感に襲われているのだと思います。
そのきっかけさえ取り除けば不安がなくなると躍起になってそのきっかけを取り除こうとしますよね。
でも、実際にはそのきっかけを取り除いても不安感が消える事はあまりありません。
もしその不安の種が消えても、今度はまた別の事で不安感に襲われるケースがあるからです。
そうこうしているうちに、薬の飲み続けている期間が長くなって、離脱症状が怖くなって今度は薬がやめられなくなった事により不安感が出てきたりします。
不安を減らす時に大切な事
不安を減らしたいと思っている時に大切な事は、
「不安を作り出しているのは自分自身で、外に答えを求めても意味がない。」
という事です。
不安の原因は外にあると考え、どうするれなくなるのだろうと探り続けたからといって、不安がなくなる事はありません。
不安を作り出しているのは自分自身の心なので、ご自身の内面とどう向き合っていくべきなのかを考える事が大切です。
薬を飲んで不安を減らしても根本的な解決にはならないし、ご自身の内面と向き合う機会を失ってしまう事にもなってしまいます。
個人的には、2割くらいの不安は「まあいいか」と思えるくらいの余裕を持ってもらえたらと思います。
まとめ
如何でしたでしょうか?
「不安を薬で減らす時に大切な事」というテーマでお話しさせていただきました。
「不安を減らす」って、言葉でいうほど簡単ではありません。
色々なノウハウはありますが、結局は自分自身の心の問題だったりするので、現時点では有効な手立てがない場合もあります。
そんな時は、焦らずに「待つ」という事もとても大切です。
不安を薬で減らしたいと思った時、「少しくらいの不安は仕方ない」と思っていただきながら、始めてもらえたらと思います。
あなたの辛い症状を軽減させるお役に立てたら嬉しいです。
応援しております。